口語訳 現代語訳 神道五部書 豊受太神御鎮座本紀 その二十 

これ以降、但波眞井石井(たにはのまなゐのいはゐ)に鎭(しづ)め移(うつ)した。水戶(みと)の神が仕へ奉つた。その後、眞井の原より止由氣宮の御井に遷し据ゑた。二所󠄃皇太神の朝の大御饌、夕の大御饌と八盛󠄃りに移し据ゑて、每日二度供進󠄃した。凡そ、この御井の水は干上がることがなく常に湧き出る。不思議なことはこの社以上のことはない。御饌以外のことに使つてはならない。また道主の子孫の大物忌の父が御井を清掃する。また、御井と御炊殿(みかしどの)との間の距離は百二十丈である。橋が十五丈である黑木丸橋。これは月ごとに修理し清掃する。雜人たちは通らず愼みてお仕へする。また天照太神が坐す南御門の御河の中嶋に、石畳を造り奉りて、黑木を以て御橋を渡し奉つて、止由氣太神の大御饌、伴󠄃神の御饌を供進󠄃した。三節󠄄祭ごとにこの橋を封鎖して、人は渡ることが出来なくなるので、潔齋をしてつつしんでお仕へした。