うみへ日記

日本の古典を硏究してゐます。YouTube「神社のお話」といふチヤンネルもよろしくお願ひします。

2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

口語訳 現代語訳 神道五部書 豊受太神御鎮座本紀 その三

この時、天照皇太神と止由氣大神とは、輝きを合はされ、德󠄀をひとしくされてをられた。天上のよそほひの樣󠄂に一所に二座竝んでをられた。和久產󠄀巢󠄀日(わくむすひ)神の子の豐󠄀宇可能賣󠄀(とようかのめ)命、屋船稻靈󠄀神である。五穀を產󠄀んで、善󠄀い酒󠄀を…

口語訳 現代語訳 神道五部書 豊受太神御鎮座本紀 その二

崇神天皇三十九年壬戌、天照大神は但馬(たんば)の吉佐宮(よさのみや)に遷られた。その年、止由氣皇太神が秘密の契約を結んで天降られた。その時に大御食津臣命と建御倉命と中臣の先祖、屋船命(やふねのみこと)草木の靈である。今の度相郡に鎭座する淸…

口語訳 現代語訳 神道五部書 豊受太神御鎮座本紀 その一

この世界の始まりに、大海の中に一つの物があつた。浮かんでをり、形は葦の芽󠄄の樣であつた。その中に神がお生まれになつた。その神の御名は天御中主神である。故に豐葦原中國といふ。またそれによつて豐受皇太神と申し上げる。天照大日孁貴尊と八坂瓊曲玉と…