うみへ日記

日本の古典を硏究してゐます。YouTube「神社のお話」といふチヤンネルもよろしくお願ひします。

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

口語訳 現代語訳 神道五部書 豊受太神御鎮座本紀 その十九 天村雲命の活躍二

御祖󠄃の天照皇大神、天御中主皇大神、正哉吾勝尊󠄄(まさやあかつのみこと)、神魯岐(かむろぎ)神魯美(かむろみ)尊󠄄が相談されて、おつしやられた。「様々な政治に必要なことを敎へたが、水取(もひとり、飲み水)のことをもらしてしまひ、また天下が飢餓…

口語訳 現代語訳 神道五部書 豊受太神御鎮座本紀 その十八 天村雲命の活躍

御井水は天孫降臨以來、天村雲命が琥珀の鉢で管理されてゐる。金剛夜叉神の變化(へんげ)するところである。徑一尺八寸。天降られて留まつてゐる。守護のために七星、十二神が羅列してゐる。光明は明星のやうである。皇太神、天孫が天降りされた時、天村雲…

口語訳 現代語訳 神道五部書 豊受太神御鎮座本紀 その十七 外宮先祭の託宣

天照皇太神重ねて託宣された。「わが祭りに奉仕するときは、先に止由氣皇太神宮(とゆけのすめおほかみのみや)を祭れ。その後にわが宮の祭祀に奉仕せよ。」故に諸󠄃祭は止由氣宮が先なのである。また止由氣太神一所󠄃が御鎭座の時に占ひをさせて、雄略天皇が…

口語訳 現代語訳 神道五部書 豊受太神御鎮座本紀 その十六

また天神のをしへに隨ひ、土師(はじ)氏を物忌職として、天平󠄃瓫(あまのひらか)はじめ諸󠄃土器類を造つて供進した。また開化天皇の御孫丹波道󠄃主貴の子孫の八少女に寶殿の御鑰(みかぎ)を下賜して、寶殿を開かせた。また素戔嗚尊󠄄の子である氷沼道主(ひ…

口語訳 現代語訳 神道五部書 豊受太神御鎮座本紀 その十五 

天皇は倭姬󠄃命に詔された。「男の弓弭(ゆはず)の物は、大刀、小刀、弓矢、楯鉾、鹿皮角、猪皮、忌鍬、忌鋤の類である。女の手末の物は、麻桶、綿柱、天機具、荒󠄃妙衣、和妙衣、荷前󠄃(のさき)の御調(みつき)の類である。天地が生み育んだものを用意し、…