うみへ日記

日本の古典を硏究してゐます。YouTube「神社のお話」といふチヤンネルもよろしくお願ひします。

2020-05-01から1ヶ月間の記事一覧

口語訳 現代語訳 神道五部書 豊受太神御鎮座本紀 その十四 神楽の起源

神樂の起源であるが、昔素戔嗚神(すさのをのかみ)が日の神に對して甚だしい無禮の數々を行ひ、天照大神がお怒りになり、天岩窟(あまのいはと)に入られて、磐戶(いはと)をとぢられて、隠れられた。そして國中が晝(ひる)と夜の別も無くなつてしまひ、…

口語訳 現代語訳 神道五部書 豊受太神御鎮座本紀 その十三 

宮人はみな參り一晩中宴を催した。猿女の祖󠄃天鈿女の子孫が歌ひ手となり踊子となつた。來目命の子孫屯倉の男童が笛を吹き、琴を彈き、笙を吹き、篳篥を吹いた。全員が共に歌ひ舞つた。樂器の音は冴て、全土に廣がつた。天地の神々はのどかな陽氣を受け、實直…

口語訳 現代語訳 神道五部書 豊受太神御鎮座本紀 その十二 遷座の祝󠄃詞

神を讃美する祝󠄃詞を申し上げる、度會の山田原の地面の下の岩に太い宮柱を立て、高天の原に千木を高らかと聳てて、天皇の稱辭を盡くしてお祭り申し上げる、天照らす止由居(とゆけ)の皇大神の御前に、畏こみ畏こみ申し上げる。天照皇大神、神魯岐(かむろぎ…

口語訳 現代語訳 神道五部書 豊受太神御鎮座本紀 その十一

また素戔嗚尊の孫大土祖󠄃一座、ちまたの神大田命一座、宇賀魂大年神一座を山田原の地護神と定め御祭りした。大土祖󠄃の御神體は鏡である。大田命の御神體は石である。宇賀魂の御神體は瑠璃の壺である。また御倉神。稻靈豐宇賀能賣命。宇賀能美多麻(うかのみ…