口語訳 現代語訳 神道五部書 豊受太神御鎮座本紀 その十一

また素戔嗚尊の孫大土祖󠄃一座、ちまたの神大田命一座、宇賀魂大年神一座を山田原の地護神と定め御祭りした。大土祖󠄃の御神體は鏡である。大田命の御神體は石である。宇賀魂の御神體は瑠璃の壺である。また御倉神。稻靈豐宇賀能賣命。宇賀能美多麻(うかのみたま)神。保食(うけもち)神。御神體は一床である。白龍を守護神とする。王子八柱が御同座してゐる。また酒殿神。和久產巢日神の子、豐宇賀能賣命(とようかのめのみこと)である。丹波竹野郡奈具社である。昔月󠄃殿より天降られた。姮娥(こうが)である。后舁(こうげい)の娘である。稻の精靈である。電光が變じた神である。五穀の種の化身である。保食神の分身である。よく清酒を釀す。御神體は石である。甕(かめ)をかたふきといふ。軍荼利夜叉神の化身である。すべての吉祥が瓶のなかにある。甘露の酒が溢れ、直會に集まつた人の萬病を治す延命の良藥である。また、大土祖󠄃(おほつちみおや)、宇賀魂を根倉の甕とする。星の神が酒を供す。今これを根倉甕といふ。宮中の大小の神々と四至神(みやのめぐりのかみ)たちを御鎭座申し上げた由を中臣祖󠄃(なかとみのおや)大御食󠄃津臣命(おほみけつおみのみこと)が稱辭を以てお祭り申し上げる。