口語訳 現代語訳 神道五部書 御鎮座伝記 その四

神武天皇葺不合尊(ふきあへずのみこと)の第四子である。母は玉依姬で、海神の娘である。は、元年十月に、(日向國から)大和國へ向けて出發された。辛酉正月に(大和國の)橿原に都を造られて、御殿を造營された。初代神武天皇より、第九代開化天皇に至るまでの九代は、六百三十餘年あつたが、八咫鏡天皇と同じ御殿に鎭座されてゐて、當時は天皇と神との間合は遠くはなかつた。同じ御殿に坐して、同じ床でお休みになられてをり、それが常であつた。ゆゑに神の物は國家の物であり、兩者に區別はなかつたのである。