口語譯神道五部書 御鎭座次苐記 其の六 神武東征

神武天皇(じんむてんわう)元年十月、天皇は日向より、大和國(今の奈良縣)に向けて出發なされた。

 

解說

これは神武東征といつて、今の宮崎縣にをられた初代天皇の神武天皇が大和國(今の奈良縣)へと出征せられ、見事に平定せられて、大和に都を遷された時の話である。出征の年を神武天皇元年とするのは日本書紀と異なり、日本書紀では橿原宮で即位された辛酉の年を元年とする。神武出征は神武天皇即位の七年前のことである。

 

また、この話も八咫鏡が、神武東征と共に日向から大和へ遷つたことを記すことが目的で書かれてゐる。高天原→(天孫降臨)→日向→(神武東征)→大和といふ流れである。