口語訳 現代語訳 神道五部書 御鎮座伝記 その七

倭姬命はおつしやられた。「その道理は明白です。それは遙か昔、この天地の始祖天照皇太神と天御中主神である。と神魯伎命と神魯美命が誓宣(うけひ)をされて、地上の國の内に、伊勢の加佐波夜(かさはや)の國は素晴らしい宮所があると、見定められて、高天原より投下されてゐた天の逆大刀(さかたち)、天の逆鉾(さかほこ)、大小の黃金の鈴五十個に違ひありません。日之小宮(ひのわかみや)の神秘的な圖形文樣をもつ寶物であります。」と云はれて、拍手されて大變お喜びになられた。その場所に日小宮(ひのわかみや)を遷し造られた。地底の岩盤大田命が淸淨で麗しい岩石で地底の岩盤を敷き申し上げたのである。に太い大宮柱(おほみやばしら)一名を忌柱といふ。また、天御量(あめのみはかり)柱、心御柱ともいふ。天皇にとつては命であり、國家を強固にするものである。龍神と土神とが各一柱坐して、守護神となつてゐる。を立て、高天原に千木をそばだたせて、垂仁天皇二十六年十月甲子に天照大神を宇遲(うぢ)の五十鈴の河上に遷し申し上げて、御鎭座された。