口語訳 現代語訳 神道五部書 御鎮座伝記 その六

第十一代垂仁天皇二十五年三月に、(皇大神宮の御神體は)伊勢國飯野高宮より伊蘇宮に遷りになつた。その時に倭姬命がおつしやられた。「伊勢國の南の山中を見られて、宮地として良い場所を探し求められた。」

 

この年、猿田彥大神が參り來て、祝福して敎へ申し上げた。

 

「南の大きな峯に良い宮所があります。さこくしろ(枕詞か)宇遲(うぢ)の五十鈴川の川上は、日本の内でも目出度い靈場であります。わしの世に現れてより二百八萬餘年の昔からまだ見たことのない靈妙な物がございます。照り輝く樣は、まるでお日樣の樣でございまして、これは竝みの物ではございませんよ。定まつた主が御出現遊ばしていらつしやると思ひました。」