口語訳 現代語訳 神道五部書 御鎮座伝記 その一
伊勢二所皇大神御鎭座傳記
垂仁天皇の皇女である倭姬命(やまとひめのみこと)が伊勢國度會の宇治の五十鈴川上の邊(あた)りに磯宮(いそのみや)を立てていらしやつた時に、狹長田(さなだ)の猨田彥大神(さるたひこのおほかみ)宇遲土公氏人(うぢとこのうぢびと)の御先祖であるが、齋内親王(いつきのみことよむ。倭姬命のことである。)や神主部(かむぬし)天村雲命(あめのむらくものみこと)の子孫の大若子命(おほわかこのみこと)や弟若子命(おとわかこのみこと)たちである、物忌(ものいみ)たち天見通命(あめのみとほしのみこと)の子孫で、宇多大牟禰奈(うたのおほむねな)、大阿禮命(おほあれのみこと)たちであるに以下の樣に敎へ申し上げた。
解說
倭姬命‥神宮の創始者。
磯宮‥神宮
猨田彥大神‥内宮の場所に元々をられた神
天村雲命、大若子命、弟若子命‥度會氏の先祖
天見通命、宇多大牟禰奈、大阿禮命‥