口語訳 神道五部書 御鎮座次第記 その十五 相殿 その一

相殿(外宮の正宮に豐受大神と共に坐(ましま)す神)三座

 

左に一座。皇御孫尊(すめみまのみこととよむ。天照大神の孫、瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)のことである。)。御神體は金の鏡である。二面あつて、大きい方は西にあり、小さい方は東にある。西を上位とする。同じ御船代(みふなしろとよむ。樋代を入れる器のこと。)の中に安置する。この二面の鏡は神代より傳はる靈妙な物である。二面で一柱の神である。

 

この神は道主貴(みちぬしのむち)が奉齋する神であつた。大物忌内人(おほものいみのうちんどとよむ。神宮で日別朝夕大御饌(ひごとあさゆふのおほみけ)に奉仕する最も重要な神職。)が奉仕するのは、その緣である。