口語譯神道五部書 御鎭座次苐記 其の三

日の神が天位に即かれた時(又は、天の岩戸を出られた時)、天照大日孁貴は止由氣(とゆけ)皇大神と豫め、世には明かされてゐない大切なお約束をされ、長く天下を統治されて以降、

 

高天原に留まられてゐる神々の御命令により、八百萬の神々を天の高市といふ處に集められ、

 

「大葦原千五百秋瑞穗國(地上)は、吾が子孫が君たるべき所である。安らかに且つ穩やかである樣に、吾が皇御孫尊(瓊瓊杵(ににぎ)尊)よ、統治しなさい。」と御委任申し上げなさり、八坂瓊(やさかに)の曲玉、八咫鏡(やたのかがみ)、草薙劔(くさなぎのつるぎ)の三種の神器を皇孫に授けなさつた。

 

「これ等の神器を長く天子の位の證としなさい。此の寶鏡(八咫鏡)を見る時は、吾をみる樣に心得て振舞なさい。」と仰せられた。