神道辭典の主基の解說について

日本書紀天武天皇五年九月丙戌(二十一日)の記事に以下の如くある。

 

丙戌。神官奏爲新甞卜國郡也。齋忌齋忌。此云踰旣。尾張國山田郡。次次。此云須岐丹波國訶沙郡。並食卜。

謹譯

二十一日。神官が天皇に以下の樣に奏上した。新甞祭のための國郡をうらなひ終へました。齋忌(これはユキと讀む。)は尾張國山田郡。次(これはスキと讀む)は丹波國訶沙郡でございます、と。共に、龜卜で占つた。

上代特殊仮名遣一覧

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此處には、須岐とあり、確かに「岐」は甲音の「き」で、乙音の悠紀の「き」とは異なる。しかし、主基の字の「基」は乙音である。田中初夫氏の「悠紀主基名義考」をみて、詳しく調べたいものである。